MT4/MT5の口座間でポジションをコピーする方法|自分の複数口座を同期する無料EA『WorldLink Copy EA』使い方ガイド
基準日:2026年6月24日/本記事のEA仕様は配布版 v0.9(ベータ) に基づきます。最新の仕様・期限はダウンロードページと同梱の README をご確認ください。
メインの本番口座とサブ口座を持っていて、「同じトレードを両方の口座で動かしたい」「自作EAや裁量のエントリーを、別の口座にもそのまま反映したい」と思ったことはありませんか。
ひとつずつ手で同じ注文を出すのは現実的ではありません。そこで役立つのが、自分の複数口座を1台のPC上で同期する「口座間コピーEA」です。
この記事では、当サイトが自作して無料配布している『WorldLink Copy EA』を題材に、口座間コピーの仕組みと、ダウンロードから動作テストまでの使い方を、図解で具体的に解説します。
✅ デモ口座なら、誰でも・無制限・無料で試せます。
⚠️ リアル口座で使う場合は、当サイト経由での口座開設+口座番号の登録が条件です(詳しくは「ダウンロードとリアル利用の条件」で後述)。
1. 結論:こんな人に向いています
『WorldLink Copy EA』は、自分が保有する複数のMT4/MT5口座を、1台のPC上で同じ動きにするためのEA(自動売買ツール)です。次のような人に向いています。
- 本番口座とサブ口座(または検証用口座)を同じトレードで動かしたい
- 自作EAや裁量のエントリーを、別口座にもそのままコピーしたい
- MT4とMT5など、プラットフォームをまたいで同期したい
- ひとつの口座のトレードを、複数の別口座へ同時に配信(ファンアウト)したい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何ができる | 成行ポジションの 新規(OPEN)・決済(CLOSE)・SL/TP を別口座へコピー |
| 対応 | MT4↔MT4 / MT5↔MT5 / MT4↔MT5 |
| 料金 | デモ口座は無制限で無料/リアルは当サイト経由の口座開設+登録が条件 |
| 前提 | 送信側と受信側を同じPCで動かす(共通フォルダ経由) |
| 現在の状態 | v0.9 ベータ版(有効期限 2026-12-31・正式版を開発中) |
2. 「口座間コピー」とは?自分の複数口座を同じ動きにすること
「コピートレード」と聞くと、他人の上手なトレーダーの取引を真似するサービスを思い浮かべる人が多いかもしれません。本記事で扱う「口座間コピー」はそれとは別物で、自分が持っている複数の口座どうしを同期する仕組みです。
| 用語 | 何をコピーするか | 主な用途 |
|---|---|---|
| 口座間コピー(本記事) | 自分の口座Aの売買 → 自分の口座B | 本番↔サブの同期・自作EA/裁量の複製・MT4↔MT5横断 |
| コピートレード/ミラートレード | 他人(提供者)の売買 → 自分の口座 | 上級者の戦略を真似る |
他人のトレードを取り込むコピートレードに興味がある方は、別記事のコピートレードとは?海外FXでEAより手軽に始める自動売買で詳しく解説しています。
口座間コピーEAの一般的な仕組みは、同一PC上のコピー元とコピー先のMT4/MT5に、送信用と受信用のEAをそれぞれ設置するというものです。外部サーバーを介さないため、取引情報が外部に出にくいのも特徴です。『WorldLink Copy EA』もこの方式を採用しています。
3. WorldLink Copy EA でできること
WorldLink Copy EA は、送信側(Sender)EA と 受信側(Receiver)EA の2本構成です。送信側が「コピー元口座」で起きたポジション変化を検知し、PCの共通フォルダに置いたCSVファイルを介して受信側へ伝え、受信側が「コピー先口座」で同じ売買を再現します。
主な特徴は次のとおりです。
- コピーするのは「実際に建ったポジション」:インジケーターのサインではなく、コピー元口座で実際に発生したポジションの増減を検知して再現します。送信側EAの売買ロジックを書き換える必要はありません。
- OPEN・CLOSE・SL/TPに対応:新規・決済に加え、SL(損切り)・TP(利確)の設定や変更も反映できます(
CopySLTPが有効なとき)。 - MT4とMT5をまたげる:MT4↔MT4 だけでなく、MT5↔MT5、MT4↔MT5 のコピーにも対応します。
- ファンアウト(1→複数):1つの送信側に対し、別口座の受信側を複数同時に動かせます。同じトレードを複数口座へ一斉にコピーできます。
- DLLやネット接続の許可は不要:外部通信を使わず、MetaTraderの共通フォルダだけで連携します。
- ロットを柔軟に調整:受信側でロット倍率(
LotMultiplier)や上限ロット(MaxLot)を設定できます。口座残高に合わせた調整が可能です。
4. 対応環境(コピーできる組み合わせ)
送信側・受信側のプラットフォームの組み合わせは、次のいずれにも対応しています。
| コピー元 → コピー先 | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| MT4 → MT4 | ○ | — |
| MT5 → MT5 | ○ | MT5はヘッジ口座が前提 |
| MT4 → MT5 | ○ | MT5側はヘッジ口座 |
| MT5 → MT4 | ○ | MT5側はヘッジ口座 |
5. 何がコピーされて、何がコピーされないか
ベータ版(v0.9)時点でのコピー対象を整理します。導入前に必ず確認してください。
| 項目 | コピー | 補足 |
|---|---|---|
| 成行の新規エントリー(OPEN) | ○ | BUY / SELL |
| 成行の決済(CLOSE) | ○ | 対応ポジションを決済 |
| SL(損切り)・TP(利確) | ○ | 設定・変更を反映(CopySLTP=true) |
| ファンアウト(複数口座へ同時) | ○ | 同一 ChannelName の受信側を複数稼働 |
| ロット倍率・上限の調整 | ○ | LotMultiplier / MaxLot 等 |
| 指値・逆指値などのペンディング注文 | ✕ | 予約注文そのものはコピーしません |
| 部分決済(一部だけ決済) | ✕ | ベータ版では未対応 |
| 別PC・別VPS間のコピー | ✕ | 送受信は同じPCで動かす前提 |
6. 使い方:5ステップで同期する
実際の導入手順です。デモ口座での動作テストを強く推奨します。
STEP 1:ダウンロードして展開する
配布ページから一式をダウンロードします。MT4用(MT4_Sender_EA.ex4 / MT4_Receiver_EA.ex4)とMT5用(MT5_Sender_EA.ex5 / MT5_Receiver_EA.ex5)が含まれます。
STEP 2:Experts フォルダに配置する
MetaTraderで ファイル → データフォルダを開く を選び、対応するフォルダにコピーします。
- MT4:
MQL4\Experts\に Sender / Receiver を配置 - MT5:
MQL5\Experts\に Sender / Receiver を配置
配置後、ナビゲーターで右クリック →「更新」でEA一覧に表示されます。
STEP 3:送信側・受信側で ChannelName を一致させる
- 送信側(Sender):コピーしたい銘柄のチャートに
*_Sender_EAをドラッグし、ChannelName(例copy_001)を設定。 - 受信側(Receiver):任意のチャートに
*_Receiver_EAをドラッグ(チャートの銘柄は何でもOK)。ChannelNameを送信側と同じ値にします。
ChannelName は同じでOK)。STEP 4:自動売買(AutoTrading)をONにする
ツールバーの 自動売買 ボタンをONにします。受信側がOFFのままだとコピー注文が出ません。
STEP 5:デモ口座でテストする
- 送信側口座で新規エントリー(例:EURUSD を 0.10 ロット)。
- 1〜2秒で受信側口座にも同じ銘柄・方向のポジションが建ちます。
- 送信側で決済すると、受信側の対応ポジションも決済されます。
- SL/TPを付けて建てる/後から変更すると、受信側にも反映されます。
7. ステータスパネルの見方
各EAはチャート左上に動作状態を表示します。トラブル時はまずここを確認します。
| ランプ | 状態 | 対処 |
|---|---|---|
| 緑 | 稼働中 | 正常 |
| 黄 | 未接続(signalsファイル無し) | 送信側がまだ一度もトレードしていない/ChannelName不一致を確認 |
| 赤 | 自動売買(AutoTrading)がOFF | ツールバーの自動売買ボタンをON |
あわせて表示される情報
CHANNEL ... LINKED/NOT LINKED:送受信の接続状態。Target (source):発注銘柄はコピー元の銘柄に追従します(SymbolSuffix指定時は.m等の接尾辞を付与)。LICENSE OK/NOT AUTHORIZED/BETA EXPIRED:ライセンス状態。NOT AUTHORIZED(赤字)は未登録のリアル口座で表示され、新規OPENが実行されません(後述の登録で解消)。
8. 注意・制限事項(必ずお読みください)
『WorldLink Copy EA』は売買を自動で実行するツールです。導入前に以下を理解してください。
機能面の制限(ベータ版時点)
- 成行のみ対応(指値・逆指値はコピーしません)。
- 同一PC前提(共通フォルダ経由)。別PC・別VPS間はそのままでは連携しません。
- 部分決済は未対応。
- MT5はヘッジ口座前提。
- 受信側を停止している間に出たシグナルは拾いません(過去の再生を防ぐ安全仕様)。
本EAは「同方向の複製」を行うツールです。複数口座間で逆方向に建てる「両建て」や、業者間のアービトラージ(裁定取引)への転用は、多くの海外FX業者で禁止されており、違反すると口座凍結・出金拒否などのペナルティの対象になります。ボーナスやゼロカット制度の悪用に該当しないよう、利用前に各業者の禁止事項(公式)を必ず確認してください。海外FXの禁止事項は海外FXの禁止事項と口座凍結リスクでも解説しています。
免責
- 本EAはベータ版です。過去の動作確認は将来の安定稼働や利益を保証するものではありません。ブローカー・口座タイプ・約定方式・スプレッド・スリッページ等により結果は異なります。
- 本記事および本EAは投資の成果を保証するものではなく、投資助言ではありません。必ずデモ口座または小ロットで検証したうえ、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
9. ダウンロードとリアル利用の条件
ダウンロード(デモは無料・無制限)
配布ページから無料でダウンロードできます。デモ口座・コンテスト口座では期限・回数の制限なく利用できます。まずはデモで仕組みを確認してください。
リアル口座で使う場合の条件
リアル口座で新規エントリー(OPEN)をコピーするには、あらかじめ登録されたリアル口座である必要があります。リアル利用は、当サイト経由で口座開設いただいた方を対象にしています。手順は次の3ステップです。
- 当サイトの紹介リンクから口座開設:対象ブローカーで口座を開設します(どのブローカーにするか迷う場合はEA向きブローカー比較を参考に)。
- 口座番号を連絡:お問い合わせフォームから、開設した口座番号をご連絡ください。
- 登録済みビルドを受け取る:その口座番号を登録した利用可能ビルドをお渡しします。
- コピーのペア(送信側・受信側)のどちらか一方が登録済みリアル口座であれば稼働します。
- 未登録のリアル口座では、受信側パネルに
LICENSE: NOT AUTHORIZEDが表示され、新規OPENは実行されません(保有中のコピー建玉の決済やSL/TP変更は動作します)。
10. よくある質問(FAQ)
Q. 別のPCやVPSにある口座とコピーできますか?
v0.9では非対応です。送信側と受信側を同じPCで動かす前提です(共通フォルダ経由のため)。別PC間で使いたい場合はフォルダ同期などが別途必要になります。
Q. コピー先のロットを変えられますか?
はい。受信側の LotMultiplier(倍率)と MaxLot(上限)で調整できます。残高の小さいサブ口座に合わせて縮小することも可能です。
Q. 複数の口座に同時コピーできますか?
できます。同じ ChannelName の受信側を複数口座で動かせば、1つの送信側から複数口座へ一斉にコピーされます(ファンアウト)。
Q. 本当に無料ですか?
デモ口座なら無制限で無料です。リアル口座でのOPENには、当サイト経由での口座開設+口座番号の登録が条件です。
Q. ブローカーの銘柄名が違っても動きますか?
受信側の SymbolSuffix(例 .m)や TargetSymbolOverride で、ブローカーごとの銘柄表記の違いに対応できます。
Q. 受信側が「NOT LINKED」のままです。
送信側がまだ一度もトレードしていない/ChannelName が不一致/送受信が別PC——のいずれかが原因です。送信側が最初のトレードをすると自動的にLINKEDに変わります。
まとめ
『WorldLink Copy EA』は、自分の複数のMT4/MT5口座を1台のPCで同期するための無料EAです。成行のOPEN/CLOSE/SL・TPをコピーでき、MT4↔MT5の横断やファンアウトにも対応します。
- まずはデモ口座で無料で動作を確認
- リアル利用は当サイト経由の口座開設+口座番号の登録が条件
- 両建て・アービトラージへの転用は規約違反になりうるので、必ず各業者の禁止事項を確認
複数口座の管理を効率化したい方は、デモから気軽に試してみてください。

